IT特別講座「ICTエンジニアの仕事」を行いました!

富士テレコム株式会社より葛西 康人さん、髙橋 修さんをお招きし、「ICTエンジニアの仕事」についての特別講座を開催しました。
対象はIT系学科の1年生です。
あっという間に就職活動がはじまる時期になりますので、ITの仕事について具体的なイメージをつかんでおくことが大切になります。
◆ 「ICTエンジニアの仕事」を知る
現役のエンジニアとして40年以上にわたり第一線で活躍されてきた葛西さんに、ICTエンジニアの仕事について、多岐にわたる専門分野の違いや、開発工程から見るエンジニアの役割などをご説明いただきました。
また、富士テレコムで活躍するエンジニアの事例もご紹介いただきました。
――「栄養管理システム」を担当する女性エンジニアが、医療や介護の現場でICTを活用して業務改善に取り組む姿
――「ネットワーク工事」に携わるエンジニアが、全国を飛び回りながら社会インフラを支える様子
学生たちは真剣に耳を傾けていました。

そして2006年から富士テレコムでシステム運用エンジニアとして活躍されている髙橋さんは、中央情報専門学校の卒業生です。
髙橋さんはシステム運用エンジニアとしての使命感、やりがい、そして必要なスキルはITの知識だけではないということを語ってくださいました。
またAIの活用に対する姿勢についても、現場の生の声を聞くことができ、学生にとって将来のキャリアを具体的に描く大きなヒントとなりました。
◆ 「仕事とは何か」を考える時間に
講義の終盤では、葛西さんが紹介された「三人の石切工の話」が印象的でした。
「お金のために働く」「技術を磨くために働く」「大聖堂を作るために働く」――
同じ石を切る仕事でも、目的意識によって働く意味はまったく異なります。
「ICTエンジニアも同じ。自分の手で社会をより良くする“目的”を持つことが大切」と学ぶことができました。
また、AIの進化についても「AIは人間の代わりではなく、人間の可能性を広げる道具である」という強いメッセージが伝わりました。
◆ 講座を終えて
講座後はおふたりに学生から多くの質問が寄せられ、非常に強い関心を持ったことがうかがえました。

学生からはこのような感想があがりました。
- 「ICT業界の仕事の流れや開発方法の違いが理解できて、とても勉強になりました。特にシステム運用エンジニアの役割を知ることができ、将来の進路に役立つと感じました。」
- 「プログラミングだけでなく、システム設計や運用、チームでの協力が大切だと学びました。問題を見つけて解決する力や、新しい技術を学び続ける姿勢を身につけたいです。」
- 「講師の先生や卒業生の話を聞いて、ICTの仕事は“人を支える仕事”だと感じました。社会の安心や便利さを作る役割を担いたいです。」
- 「AIやITの力だけでなく、人とのコミュニケーションが重要であることを実感しました。これからは技術と人間力の両方を磨いていきたいです。」
- 「IT業界に対する認識が大きく変わりました。以前は、ITの仕事はコンピュータだけを扱い、コミュニケーションは不要だと思っていました。またAIが人間の脳を完全に代替できると考え、自分の成長を軽視していました。しかし講座を受けて、お客さんのニーズを聞く力や人との連携が不可欠であると実感しました。AIは活用次第で強力な武器になりますが、依存しすぎると人間の価値を失う可能性があります」
今回の特別講座を通して、学生たちはICTの専門知識だけでなく、「働くとは何か」「技術と人間の関わりとは何か」という根本的な問いに向き合うことができました。
本校では今後も、社会の第一線で活躍する専門家をお招きし、現場と教育を結ぶ実践的な学びを提供してまいります。
葛西さん、髙橋さん、貴重なお話をありがとうございました!